こんにちは、dios blanco consulting の白神です。私はSoCalization (ソーキャリゼイション) という南カリフォルニア酒類販売ブランドを経営しています。
ECでの販売が主力事業となるブランドなのですが、ECプラットフォームに選んだのはShopifyでした。この記事では、起業と業務効率の観点で、Shopifyがオススメである理由3選をお伝えします。
目次
- 立ち上げが早い
- 他チャンネル展開が便利
- 業務プロセスの自動化がしやすい
① 立ち上げが早い
ノーコードでホームページ作りが直感的
上の画像はSoCalizationの実際のShopifyテーマ編集画面なのですが、ページの要素をドラッグアンドドロップで操作できるようになっており、ライブプレビューでとても直感的にホームページの構築ができてしまいます。
SoCalizationのサイトを最初に2020年10月にローンチした時は、わずか4時間くらいで割とカタチになったホームページをローンチすることができました。全くコーディングの知識が無くても操作が簡単にできサイトのローンチができる。とても嬉しいことなのではないでしょうか。
クレジットカード決済標準搭載
ECサイト立ち上げに際し、必須になってくるのがクレジットカード決済。ShopifyではShopifyが既に各カード会社から承認を受けており、めんどうなカード会社別の申請や審査不要でカード決済を提供できます。当然ですが、出展者側はクレジットカード情報非保持なので、セキュリティ・情報漏洩リスクもクレジットカードに関してはなくて安心です。
入金サイクルも早く毎週金曜日締めで行われ数日で着金します。
カードの不正利用が疑われるオーダーもちゃんと警告してくれるので、そこも安心です。(不正利用で売りあげた場合、カード会社から後日、強制的に売上を返金させられてしまいますので、不正利用が疑われるオーダーは発送しないことが大切です。)
② 他/多チャンネル展開が便利
オンラインのD2Cブランドとはいえ、Amazonや楽天、その他のモール系の店舗を出店したり、イベント販売などをして売上を作っていくこと、キャッシュフローを良くすることは経営上とても大事になってきます。
Shopifyの魅力は世界No.1のプラットフォームであるが故の横連携の強さ。前述したチャネル、Amazon、楽天、イベント販売はメチャメチャ簡単にShopifyのチャンネルアプリを通じて始めることができます。
Amazon連携
Amazon連携には 「Amazon by Codisto」というチャンネルアプリを使用します。
英語のアプリではありますが、①Amazonの出品者アカウントがある、②出品する商品のASINが既に存在する、③UPCやJANがそのASINとちゃんと紐づいている、この3つの条件が整っていれば、初期設定を済ませるだけで、後は完全自動でShopifyに出品したものが勝手にAmazonでも出品されます。
*ASIN:Amazonのユニーク商品コードです。Amazonは楽天と違い、一商品一ページが原則なので、JANやUPCに紐づいたASINが存在します。
なんとお手軽。なのに、Amazon経由の注文が月間50注文超えるまで無料で使用可能。
値段も自動で定率増し、引きしたりできますし、Amazonで受注したものは、Shopifyに同期され、Shopify上で出荷処理すると、Amazonでも出荷ステータスにちゃんと更新されますのでAmazonセラーセントラルをあまりチェックする必要はありません。とても楽。
楽天連携
楽天の出品者アカウントを持っていれば、Shopifyで登録した商品は、「楽天市場販売チャネル」のアプリで簡単に出品連携ができます。
Amazonの連携アプリと違って、JANコードさえ合致すれば自動出品とまではいかないのですが、商品情報編集ページから、楽天用の編集画面に行き、
商品のカテゴリ、楽天用のキャッチコピーやタイトル、値段などを設定し、出品を押すだけ。
楽天で受注したオーダーは決済が完了次第、Shopifyに自動で同期され、Shopify上で出荷処理が完了したら楽天側に同期されて、お客様への出荷通知がされますので、RMSの操作はほとんど不要です。※「ほとんど」と書いたのは完璧主義者的にやろうと思えば、RMSでの商品カテゴリを設定して振り分けたり等が必要になるからです。
なお、楽天側からAPI連携料金が月々11,000円税込みかかりますが、Shopifyアプリとしては無料です。
より深い詳細はShopifyのチュートリアルをご確認ください。
イベント販売 Shopify POS
名もなきD2Cブランド、軌道に乗せるには時々イベント販売をし、消費者と直接交流し、売上を作りに行くことも大事です。
SoCalizationの場合は、ユニークなアーモンドスパークリングワインやクラフトビールを取り扱っているので、イベント販売で試飲をしてもらい、納得して買ってもらうことはとても重要でした。
Shopifyのマーチャントアカウントを持っていれば、Shopify POS Liteという追加料金なしで実店舗用の機能を使用することができます。
POS機能はGoogle Play や Apple Store で専用のアプリをスマホやタブレットにインストールすることで使えるようになり、カメラを使ったバーコードのスキャンや人気商品をあらかじめショートカットメニューに追加してスピーディな決済をしたり、とても便利なようになっています。
なお、クレジットカード決済端末としてオススメなのは Air Pay です。時期によってはiPad無料プレゼントキャンペーンも行っていますし、入金サイクルもとても早い、エアペイの契約一つでクレジットカード決済、交通系IC、QR決済など全てまとめて契約することができ、一元管理にとてもオススメ。操作のチュートリアル動画も充実していて、スタッフの研修も簡単です。
※なお、当たり前なのですが、上記は全てShopifyで「一元管理」ができるので、在庫数の連動はちゃんとされます。
③ 業務プロセスの自動化がしやすい
世界一のECプラットフォームサービス Shopify、マーケティングオートメーション(MA)に関わる機能や、受注、出荷業務の自動化に関わる機能を付けるアプリが豊富なのも魅力でしょう。
いくつか SoCalization で使用しているアプリをShopify元々ついている機能に加えてご紹介します。
コレクション=カテゴリ管理が楽
楽天市場を管理したことがある人ならカテゴリ管理がいかにめんどくさいかご存知かもしれません。Shopifyには「タグ」という機能があり、商品にカテゴリのタグをつけることで、カテゴリページ=コレクションページをとても簡単に整理できます。
↓の画像は、SoCalization の商品で「ワイン」のタグが付いている商品で、コレクション化されています。
トップページの任意の場所にコンテンツブロックとして、コレクションを上図のように挿入したり、表示商品数を調整したり、とても簡単にできます。
コレクションページにはURLが付与され、 https://www.socalization.com/collections/wines のような形式でわかりやすく作成できます。
また、売切れの商品を自動的に表示除外したい場合は、そのような条件設定を事前に施しておくこともできます。
値段帯別にコレクションを作ることも簡単
お客様へのフォローアップメール
オーダーしかけたお客様のカゴ落ちリマインダーメールと、注文してくれたお客様へのレビューお願いしますメールも自動的にすることができます。
前者については、Shopifyに標準搭載されている機能で、カート追加後Emailまで入力した人をちゃんとトラッキングし、メールテンプレで「お買い物忘れはございませんか」といった趣旨のメールが送ることができす。
上図の通り、4万円のオーダーもこれで復活させることができましたので、非常にありがたい機能です。
注文者へのレビュー依頼に関しては、Klayviyo (クレイビヨ)というアプリが便利です。
Klayviyo は本来メルマガ送信のアプリなのですが、お客様のアクションに紐づいて、特定のルールで特定のメール送信をトリガーさせることができますので、「オーダーをしてから14日後に、レビューお願いしますメールを送信」などができます。
ご覧の通り、「14日後」という条件で敷いていますが、レビューの率を高める趣旨で、「かつ直近の土日に送信を遅らせる」なんていうこともできてしまうのです。
受注・出荷関連の効率化
SoCalizationでは、出荷業務を倉庫会社に委託しているのですが、先方のシステムの都合上、特定のタイプの注文には、~の通知が欲しい、や注文にメモを書いてほしいなどと業務フローを調整することがあります。
当社の例でいうと、クラフトビールのギフトセットはオプションの追加関係なくクール便で送り、ラッピング対応することにしているのですが、その旨通知やメモをそのセットが注文されたときに自動的に行う、という作業の自動化ができる神アプリ「React Flow – Workflow Automation」が存在します。
上図でなんとなく意味が伝わりますでしょうか。ここでもタグ機能が活躍します。
まとめ
とにかく、簡単で便利。Shopifyの魅力は伝わりましたでしょうか。Shopify導入のコンサルティングも提供していますので、ご興味のある方は気軽にメールにてお問い合わせくださいませ。
なお、ドメインやサーバーの取得はShopifyからもできますが、取得したいドメインがShopify経由で取れない場合はXserver社が提供するものをチェックされることをお勧めします。メールアカウントも作成しやすく非常に便利です。